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2009年4月度、通常研究会
2009年4月度の通常研究会です。

2008年 バズワード
IT.経営研究会選定、2008年バズワード

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使えるフリーソフトやサービスを紹介

研究会で共有された情報(2008年10月)
研究会で共有された情報(2008年10月)

中小企業経営者によく聞かれるIT質問
中小企業経営者によく聞かれるIT質問

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2008年2月:RFID活用事例等の情報収集の結果

2008年2月に開催された研究会で共有されたRFID活用事例等の情報について報告する。なお、下記の情報の内容については当研究会が保証するものではない。


1.反物の在庫・入出荷管理をUHF帯Gen2規格のRFタグで大幅効率化

(参考:月間マテリアルフロー2007年1月号 流通研究社)

(1)企業概要

植山織物(株)
播州・西脇地方に江戸時代から伝わる「播州織」の専門メーカー。

(2)業界を取り巻く現状

中国など新興国の成長の中で厳しい国際競争にされされており、播州織メーカーは激減している。

(3)戦略

即納できるように、可能な限り製品在庫を保有する。

(4)戦略を実行する上での問題点

・反物の個別管理は、各製品情報を文字で記載したラベルを添付し台帳と照合していたが、在庫を拡大するにつれて在庫管理・入出庫業務が大変になっている。
・ラベルの代わりにバーコードの使用も検討したが、ビニール包装の中に添付する必要があり、コードを読み取れないという弊害が生じてしまう。

(5)問題解決策

UHF帯RFIDを採用する。

(6)効果

・入出庫作業の効率化
・外部委託倉庫穂眼の削減
・管理精度向上、棚卸業務の効率化
※システム導入のイニシャルコストは約2300万円だったが、2年半で回収できるそうだ。

(7)今後の課題

RFIDをお客様にも使用していただき、EDIデータと連動し、上流から下流まで垂直統合を図る必要がある。



2.三越 婦人服売場

(参考:日経産業新聞)

(1)特徴

・RFID活用事例として最も有名なもののひとつ
・10店舗に導入済み(全15店舗中)
・タグは三越が購入し、卸が付けている(卸6社が採用している)

(2)メリット

・商品をリーダに置くだけで店舗裏在庫等を確認できる
・接客時間を平均50%短縮(在庫確認時間の短縮)
・売上が10%アップした

(3)課題

・卸の一部のみが強力
・商品全体の3割にしかついていない
・導入・運用コストが高い(タグ1枚あたり80円、作業負担、リーダの購入など)


3.ファンケル 物流拠点(参考:日経産業新聞)

(1)特徴・導入資金5億円

・小型コンテナにICタグ2万個を取り付け
・リーダはライン上に160台
・バーコードと組み合わせている
・物流は2500種である
・コンテナについたICタグがライン上のリーダに読み込まれる

(2)メリット

・仕分け作業の効率化
・正確な検品
・当日出荷率を91%に高める(現在78%)
・物流費10%削減(現在40億円)
・防腐剤を使わない化粧品の強みをより強くするために使用されている


4.ICタグの実験レベル事例

(1)YRP(情報通信研究機構) 歩行者保護(参考:日経新聞)

歩行者にICタグを持たせ、自動車に位置情報を送信し衝突を防ぐ。

(2)ODAでインドシナ陸路物流 (参考:日経コンピュータ)

ICタグにより、免税申請手続きの効率化を図る。

(3)みずほ情報総研 家電の安全管理 (参考:BCN)

メーカーが家電にICタグを添付し、販売物流網で商品の流れを把握するとともに、消費者の修理履歴を管理する。


5.RFID導入までに抱える4つの問題点

(参考:@IT 物流現場から見るRFID

(1)多くの企業において、真っ先にコスト圧縮を求められる部門が物流部門であること

RFIDが力を発揮するのは物流部門であるが、物流部門はコスト削減が強く求められる部門であり、現状のRFID導入コストが大きな負担となっている。

(2)実際の現場状況により、RFIDタグの周波数帯、リーダ/ライタの最適なシステム構成がその都度変る、デジタルでありながら極めてアナログなシステムであること

現場固有のシステム構成を設計する必要があり、他のシステムと比較して多岐にわたる調査と業務分析が必要とされるため、導入障壁が高くなっている。

(3)レスポンス要求と精度への不安除去と読取ミスへの対応

RFIDは電波技術を使用しており目に見えないため、トラブルの原因を特定することが難しい。

(4)それぞれの企業に合った現在のバーコードシステム以上の効果的な利用シーンを想定できるのか

現在普及しているバーコードでもある程度高度なニーズを実現できていることから、RFIDの強みを活かすシステムを想定する必要がある。


6.トーヨーカネツソリューションズ(株)「HP RFID Noisyラボ・ジャパン」見学報告

(1)ICタグ高速認識テスト(ベルトコンベヤ)動画上映

(2)レーザーリライタブルシステム動画上映

非接触によるラベル書き換えシステム

(3)入荷一括ICタグ読み取りテスト(ゲート)、ICタグ仕分け認識テスト(仕分け)などの写真閲覧



7.意見交換

・バーコード、RFIDのそれぞれの特徴を活かして、適所に導入していく必要があり、当面は両者が混在するといえる。
・ICタグの導入により、一層個人情報が蓄積されやすくなるため、セキュリティの強化や法整備が望まれる。
・RFID導入にはバーコード以上に高度なシステムが必要になるため、運用面にも十分配慮しながら導入を検討する必要がある。
・我々中小企業診断士は、既存技術、新技術のメリット・デメリットを把握し、現場の状況等を十分に分析して個々のケースに最適な解決策を提案できるよう、常にスキルの向上を図る必要がある。

文責:西浦 豊